エステサロンを開業したり、リニューアルを行う際には、お店で使う器具や内装を整えるほか、エステ機器も発注しなければなりません。 エステ用品を取り扱うお店を見て回ったり、新品もしくは中古の機器類をチェックしたりと、いろいろな下調べも重要になってきます。
エステ機器はお客さんの美を左右するとともに、お店を代表する顔にもなります。できれば最新式の新しい機器を揃えたいところですが、予算の関係で中古しか手に入らない場合もあるでしょう。
そこで今回は、業務用エステ機器を中古で購入する際のポイントと注意点について詳しく見ていきたいと思います。
エステ機器を導入する際、もっとも多く聞かれる悩みとしては、新品にするか中古にするかということです。 誰もが新品を購入したいところですが、予算の関係で中古しか導入できないこともありますから、その場合は中古製品を中心に見て回ることになります。
しかし、中古は新品より安く手に入る反面、業務用として長期的に使用するにはあまり向かない可能性があります。 中古品の場合、ある程度消耗された状態で販売されているということで、動作や品質に問題が出る場合があります。摩耗が激しい機器の場合、新品に比べて大きく劣化している可能性もあります。
たとえ事前に動作確認を行っていても、どのくらいの期間中古品が使用されていたか分かりませんし、中古になるまでの管理状況もお店によって異なりますので、やはり新品に比べていくらか劣ってしまうのが現実です。 機械が精密であるほど、劣化には気を遣います。サロンをオープンして間もなく機器が使えなくなるおそれもゼロではありませんし、実際に壊れてしまった場合、また買い直す手間がかかってしまいます。
注意したいポイントとしては、多くの場合において「保証がつかない」ということです。 新品の機器には1年から2年程度の保証がつきますが、中古の場合は消耗、摩耗した状態であるために、それを理解したうえで購入するという前提があります。
メーカーに問い合わせをしても、中古品の場合はすでに保証が切れていることも多いので、万が一機器が壊れた場合の修理費用は実費になってしまいます。
次に、取扱説明書の有無が挙げられます。電化製品と同じく、エステで使う業務用の機器にも、新品の場合取扱説明書というものが付属しています。しかし中古品には、何らかの経緯で説明書が抜けている場合がありますので、それを踏まえたうえで購入する必要があります。
また、中古で購入する場合には「付属品の有無」もチェックしなければなりません。 特に1台で2役以上を兼ねられる(アタッチメントの付け替えなどで複数の施術ができる)機器の場合、アタッチメントがすべて揃っているか、ケーブルなどのアクセサリー類が揃っているかを確認しなければなりません。 その点、新品の場合は問題なくすべて揃った状態で手元に届きますので安心です。
このように、中古で購入するエステ機器にはさまざまな問題や確認事項が存在しています。不安な場合は新品を購入し、保証やアフターサービスなどもしっかりとつけておいた方が、安全かつ確実であると言えるでしょう。